メンタルよりフィジカル、身体が稼ぐ思考を生み出す

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朝起きて、すぐさまトレードに向かう方も多いかもしれません。

しかし、起き抜けは当然ながら身体全体が反覚醒状態にあります。

なのでぼくは、必ず軽い腕立て伏せとスクワットをして、デスクに向かいます。

 

ぼくは比較的、運動している方だと思います。

ジムに週2〜3回と、週1度は半日程度のウォーキングをしています。

 

ジムはボディメイキングのためですが、

ウォーキングはやらないと身体に不快感を感じるし、

気持ちいいのでやっています。

こうした習慣がなかった頃と比べると、

明らかに思考の向きそのものが違います。

 

筋繊維と思考はかなり密接に関係していて、

ましてや血流は欠かすことのできない要素です。

ここを疎かにして、

最適な判断を下し続けることも不可能に思います。

 

筋肉の緊張が思考のパフォーマンスを引き下げる

 

緊張下でしどろもどろになった経験は誰しもあるでしょう。

心理的な緊張が筋肉を強張らせ、呼吸が浅くなり、

血流を滞らせ、脳への酸素供給が低下するためです。

 

日常下においても、こうした軽微な緊張状態は連続しています。

筋繊維の動員と血流を促進し、

緊張を解いてあげることは、大きなパフォーマンス向上に繋がります。

 

世界中のエグゼクティブがどれだけ忙しくても、

運動のための時間をつくることからも明らかなように、

知的生産性の向上には、

原資となる身体の健全性を欠かすことが出来ません。

また、入出力の順序を考えれば当然ですが、

思考は身体から生まれます。

 

運動は、身体にダイレクトにアプローチし、

筋繊維を動員し、血流を促進させるので確実です。

朝のわずか数分で、

その日のパフォーマンスに何十%と上積み出来るのなら、

やらない手はありません。

 

簡単な瞑想法で、集中力とゾーンの感覚を掴む

 

ところで「瞑想」が流行っていますが、

初学者にとっては適切な指導がないと、

難しい部分があります。

 

運動は手っ取り早く、確実な効果を期待できますが、

運動だけでいわゆるゾーン状態まで持ち込むためには、

かなりの時間を要し疲労も蓄積します。

 

そこでやはり、瞑想はとても効果的な手段です。

少し時間がかかりますが、簡単な瞑想法があります。

気功の手法で、スワイショウと呼ばれます。

 

足を肩幅程度に開き、肩の力を抜き直立します。

目線は遠くを見て、両腕の力を抜き、前後に振ります。

この時、腕は肩より高くあげません。

 

ポーンと、拳の重みだけで、脱力とともに前方に振り上げます。

また、後方に振る時も、腕が降りてきた勢いだけで後方に振ります。 

この時、呼吸や音に意識を向けると瞑想効果を高めてくれます。

 

おおよそ10分ほどすると、頭がボーッとして来るのを感じると思います。

そのまま、30分ほど続けると丁度いい具合です。

気持ち良ければ、ずっと続けて構いません。 

腕の振りとともに、身体や頭の中の余計なゴミを放り捨てていく感覚です。

 

これだけで、かなり身体の緊張がほぐれ、思考もクリアになります。

集中力も上がるはずです。

瞑想やいわゆるゾーン状態の経験がない人は、

このスワイショウによって多少感覚を掴むことが出来るかもしれません。

コチラの動画で、わかりやすく解説されていたので、

ご紹介させて頂きます。 

 

一度感覚を掴めば、

あとは出入りすることができるようになるので、

是非やってみてください。

 

規律心を育むには日常から、と以前書きましたが、

規律心含むメンタルを構成するのは身体です。

メンタルコントロールの「方法」を字面で追っても意味がありません。

身体を動かし、体感することで初めて理解出来ます。

 

子どもの頃は、誰もが動き回っていました。

遊んでは疲れ果てて、ぐっすり眠っていたと思います。

そうした子どもの頃を思い返すと、

この世に生まれ身体という「器」を手に入れて、

それを動かす新鮮さと悦びを表現する日々だったように思います。

 

ゴロゴロしながら情報を追うことはラクですが、

身体はもっと表現したがっているはずです。

身体を動かす悦びを、

もう一度思い出させてあげて下さい。