【初心者向け】損切りのコツと狼狽を回避する、事前準備の重要性

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ちょくちょく大きな含み損を抱えて狼狽している方を見かけるので、

もしかして損失額を事前に計算していない人が意外と多いのかなと思い、

超初歩的ですが損失を織り込んだトレードの重要性について書きます。

 

 

投資を続けるにあたって、「損切り」は欠かせません。

 

しかし、初心者の頃はその損切りが上手く行えないかもしれません。

時として自分が取ったポジションに対して、

相場が信じられないほどに逆行することがあります。

 

人により損切りが出来ない理由は様々ですが、

事前に損失幅を想定しておかないと、

想定外の含み損に驚いてしまって上手く損切りが出来ず、

そのまま相場が逆行を続けると最悪、退場となる場合もあります。

 

 

そこで被り得る損失を前もって受け入れておくことや、

その許容範囲からエントリーポイントを算出することは非常に重要です。

すぐに狼狽してしまう人や、上手く損切り出来ない人は、

恐らくこの事前準備が出来ていないのではないでしょうか。

 

 

〇〇pips逆行でいくらの損失か想定しておく

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仮に投資資金50万円の状態で、

ドル円110円で20万通貨のショートポジションを建てたとします。

この場合、100pips逆行=111円になったすると、

含み損はー20万円になります。

資金に対して実に40%もの損失です。

 

この「理解」がある前提でポジションを建てるのと建てないのでは、

逆行時の心理状態にはかなり大きな差があるでしょう。

 

そもそも資金比で40%のドローダウンを許容しつつポジションを建てるのは、

その時点でかなりリスキーな張り方なので、

ロットを見直すか、損切り幅の縮小が必要になってきます。

もしくは、ナンピンで分割エントリーするなどです。

 

これがもし100pipsの逆行を織り込まないエントリーだった場合、

実際にー100pipsに到達しそうになった時点で、

精神的な負荷はかなりのものとなるはずです。

 

ここで想定していなかった含み損を受けて取る行動は、

・そのまま戻ることを祈って塩漬けする

・狼狽して決済する

概ねその二択になるでしょう。

もしくは、戦略になかったナンピンを行い、

急場をしのごうとしてさらに傷口を深めます。

 

仮に40%のドローダウンを受けた場合、

元の資金50万円にもどすためには、

60%ものプラスを出さなければなりません。

 

大きなドローダウンを喰らうと焦って戻そうとするがあまり、

更に無茶な張り方をします。

このようにして、着実に退場に近づきます。

 

以上のことから、エントリー戦略には損失の想定がかなり重要です。

出来ることなら、自身のトレードルールに応じて、

平均損切り幅の算出をしていれば、それに越したことはありません。

そこまでできれば、

損切りはいくらか機械的に行えるようになって来ます。

 

いずれにせよ、

前もって損失時のイメージを持っておくことで、

不合理な振る舞いを避けることが出来ます。

 

証拠金維持率を想定しておく

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また、証拠金維持率のチェックも欠かせません。

少なくとも100pips程度の逆行で、

マージンコールやロスカットがかかるポジションを建てていると、

退場の可能性が非常に高いので注意が必要です。

 

特に損失を解消したいがあまりに、

テキトーにナンピンしてしまい維持率を圧迫した場合、

維持率を向上させようと予定にない決済をしたりするかもしれません。

こうしたトレードが続くと、トータルでは確実に損失方向に傾きます。

 

 

例として50万円の資金で、

1ドル110円のポジションを10万通貨分、建てたとします。

国内FXブローカーの最大レバレッジ25倍を用いたとすると、

この場合、必要証拠金は44万円です。

(1,100万円÷25倍=44万円)

 

もう一例として、ハイレバレッジの場合を出してみます。

大手海外ブローカーのXMの最大レバレッジは888倍ですので、

その場合、必要証拠金は12,387円です。

(1,100万円÷888倍=12,387円)

 

これを維持率に当てはめてみると、

・国内ブローカー……約113%

・XM……約4,000%となります。

(資金50万円÷各必要証拠金=維持率)

 

国内ブローカーの場合は10万通貨建てた時点でほぼいっぱいです。

また、維持率が100%近くなるとロスカットの危険性が高いので、

国内ブローカーの場合は、ロット数を下げる必要があることがわかります。

 

なぜかハイレバレッジ=危険、と言われることもありますが、

そもそもレバレッジは証拠金に対する倍率でしかないので、

ポジションを持ちすぎなければむしろ維持率を高く保てます。

全力でぶっこんだりしなければ、

倍率によって単に取れる戦略の幅に違いが出る程度のものです。

 

必要証拠金の計算に慣れるまでは以下のようなツールを利用して、

いろんな通貨や数値を確認してみることも有益です。

 

証拠金計算機

 

 

以上、損失を事前に見越して、

被り得る損益、確保できる維持率を見極めておけば、

狼狽を回避できる可能性が高まります。

 

かなり初歩的な内容ですが、

相場では事前の想定、準備をしっかり行い、

人間の不合理な振る舞いを排除することが非常に重要になります。

 

また、トレードルールも組み立てやすくなるはずです。

少なくとも、適切なロットコントロールを行えない、

もしくは勘案出来ない場合は、勝ち続けることは出来ません。

ぜひ維持率や損益の数値感覚を、身体に沁み込ませてあげて下さい。

 

 


 

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

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