FXは確率のゲームではない?確率信仰より大切なこと
FXを始めたばかりのころは、
「相場予測」にこだわる人が多いと思います。
右も左もわからないなりに、
テクニカル分析などを学んだり、
ファンダメンタルズ分析をしてみたりして、
「上か下か」を当てることにこだわります。
しばらく経ってそれが上手くいかないことに気が付くと、
過去相場の検証・統計を基に、
未来を演繹的に導き出そうとします。
言葉は違っていますが、
結局はどちらも上か下かを確率的に言い当てようとしています。
そしてたくさんの過去検証を重ねても、
実運用では上手くいかない場合が往々にしてあります。
その理由は、「確率に対する誤解」にあるのではないでしょうか。
今回の記事は、
以前書いた記事について少し補足するカタチになります。
そもそも前提として相場は、
完全確率で成り立っているものではありません。
パチンコなら300分の1で大当たり、
というように確率が明記されていますし、
実際に抽選は完全確率で行われているのだと思います。
ここで言うパチンコの当たり確率は、
パチンコという抽選機械の「スペック」を示す数値として表れています。
パチンコは有限個の乱数内に「当たり」のフラグを混ぜて、
確率を表現しています。
例えば以下のように、20個のくじの中に、
当たりが2個入っている場合、
当選確率を「1/10」もしくは「5%」と表記します。
××〇××××××〇××××××××××
「5%の当たりをランダムに抽選する」
という前提が崩れない限り、
この「スペック」は変動しません。
この確率の「スペック」としての性質を、
そのままトレードに持ち込んでしまっている人も、
案外多いのではないでしょうか。
完全確率の抽選機械に対して、相場は常に変化しています。
仮に過去相場と全く同じチャートを描いたとして、
そこで過去同様のエントリーをしたとしても、
その勝率は一定ではありません。
背後の変数があまりに多すぎます。
ですので、
相場において確率は過去の統計と結果でしかなく、
「未来を言い当てる指標」でもありません。
つまり根本的に、確率は未来を語りません。
しかしながらトレーダーは相場において、
確率をもとにアプローチせざるを得ません。
ですが確率に対する過信と誤解は、
確実にトレーダーの足元をすくいます。
〇〇%勝てる手法を手に入れたから勝てる、
とか確率だけでクリアできるゲームではありません。
だからこそEAだけで勝ち続けることは非常に難しく、
裁量トレードの優位性があります。
確率をはじめとする数値はほぼ確実にブレるために、
参考には出来ても信頼の対象にはなりません。
数値は「参考程度」にとどめておいて、
トレードに踏み切り実践で「対処」を続ける方が、
ずっと有益なはずです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
FX裁量トレードの補助ツールを無料公開しています。
詳細は以下からどうぞ!
EAは淡々と確率的なアプローチを繰り返します。
淡々と繰り返すことの難しさを担保してくれることが、
EAの利点でもあります。
こちらのEAは適切に手を入れてあげる=対処することで、
かなり強力な武器になり得ます。