「トレーダー」からはさっさと卒業した方がいい。専業も通過点

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国内FXブローカー各社が、

ドル円のスプレッドを0.2pips以下に引き下げて話題になっています。

 

国内FXトレーダーの人口が、減っているんでしょうか。

これを機に各社、新規誘致のために、

色々なキャンペーンや広告を打つのかなと思っています。

 

FXトレーダーが増えることは市場から見ればよいことですが、

個人的には少し複雑な気持ちでいます。

 

 先日、「FXは絶対に勝てない」ということで、

シリーズ的にそのことについて書きました。

FXは絶対に勝てない、では、どうするか①上流と下流 
FXは絶対に勝てない。では、どうするか②割合から考える
FXは絶対に勝てない、では、どうするか③3つの選択肢

 

FX市場ではひたすら新規顧客が入退場を繰り返しています。

負け総額は勝ち総額の10倍以上にも昇ります。

同市場内の富の総和はマイナスで、

また個人レベルの為替取引は何ら価値を産まないので、

ある意味とても空虚な市場です。

 

最近では広く知られている通り、

大手ヘッジファンドの多くはトレーダー職を解雇し、

運用の大部分をAIにまかせています。

 

時として莫大な資金量が投入され続けるので、

歪みさえ突きぬけようとする異常な加速度で、

相場が展開されます。

 

こうした相場環境ですから、

新規参入者にとっては以前にも増して、

厳しいのではないかと思ってしまいます。

 

 

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トレードに費やした時間は、戻ってきません。

散々、テクニカル分析を学んでみたり、相場検証をしてみたり、

システムの数値にこだわってみたり、努力に努力を重ねたところで、

それらがお金を産まなかったら全く無意味です。

 

トレードを通じて「精神的に成長する」という話もあるかもしれませんが、

それなら仕事や他のゲームの方が効率が良いでしょうし、

精神修養のためにトレードをする必然性がありません。

 

結局、FXでは大半の人が負ける上に生産性がほとんどないので、

広い目でみると国民の可処分時間と所得が単にムダになっている

とも言えます。

 

パチンコや競馬に夢中な人を馬鹿にする人もいるかもしれませんが、

トレーダーはそれらと特に違いありません。

 

ですので社会的地位もなくて当然ですし、お金以外得るものもなく、

完全にアウトローの世界です。

  

 

トレードは自己資本を殖やすための、一種の労働です。

そして、ただお金を殖やす手段でしかありません。

 

お金でお金を殖やす、

それは究極的な利殖行為なわけですが、

最高の利殖方法はやはり「投資」です。

 

お金を投入することで、

「流れ」と新たな価値を生み出すことができます。

 

オマケでリターンも頂けます。 

なんならそのリターンで生活できてしまうわけですが、

さらに再投資に回せば、好循環を生むことができます。

いわば社会のポンプ役です。

 

「単なる」トレーダーは、ポンプになれません。

ただお金を稼いで、遊んで消費に興じたところで、

最後に残るのは虚しさだけです。

まず間違いなく、飽きます。

  

価値は価値を、連鎖的に生み出します。

そうした循環にお金を投じるからこそ、

結果的にますます富が集中します。

 

さっさとトレーダーを卒業して投資家として生きることで、

社会に直接的に組みすることが出来るようになります。

 

トレードはそのための前段階の手段であり、

相場はそのチャンスを与えてくれる場所です。

  

 

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現代ではあらゆる場所を、

モニターやスクリーンが埋め尽くすようになりました。

 

デジタルサイネージが普及し、

液晶の高画質化と単価の引き下げで、

今後もどんどん普及します。

 

NYのタイムズスクエアに行かれたことがある方はわかるかもしれませんが、

あのスクリーンで埋め尽くされるような光景が、

どの都市部でも当たり前になるかもしれません。

 

道行く人たちもまた、スマホ=スクリーンに夢中です。

二人一緒に歩いているのに、二人ともスマホを見ている、

良く見る光景です。

「リアルな」人的交流は最大のストレス源ですから、

スクリーンは最高の逃避先です。

 

スクリーンが埋め尽くす世界、

この現象もまた人間の本能と言えます。

しかし、そのスクリーンの世界を創り上げている人たちは、

スクリーンの中にはいません。

 

リアルな人的交流の中で、コンテンツを創り上げています。

 

しかし最近では、AIが小説を書くようになりました。

ゲームの世界では、現実の都市同様のスケールをAIが構築し、

建物などの外観だけでなく内部までも、

自動生成できるようになりつつあるそうです。

 

コンテンツ制作さえも、人の手から離れていく可能性があります。

 

ですが、そうした未来が訪れたとしても、

新しい世界を創り上げていくのは人間であることは間違いないでしょうし、

それは必ず人的交流の中で生まれてくるはずです。

 

これからの未来にあって「旧来のトレーダー像」とは、

その未来に背を向けることでもあるかもしれません。

ほとんどシステマティックに稼働している相場に、

生身を投じる必要性や意義は、日に日に失われています。

 

「専業」に憧れる人も多いかと思いますが、

いわずもがな専業はゴールではありませんし、

ただ無目的にお金を得たところで100%飽きます。

 

リタイアを目的としたとしても、リタイアも100%飽きます。

人として生まれてきた以上、

何か価値を残したいと思うのは自然なことですし、

最も幸福なことは、誰かと価値を生み出すその時です。

 

人間の成長は人的交流の中でしか生まれませんし、

また幸福は、人とのつながりの中で何倍にも膨れ上がります。

 

だからこそ目線をあげて、次のステージを見たほうが有益です。

正しいタイミングで正しい張り方をする、

それこそトレーダーとしてのセンスではないでしょうか。

 

単にお金を稼いで贅沢したり、

リタイアしてダラダラ暮らすことなんて目標にしないで下さい。

 

コーナリングでは、遠くを見るからこそ曲がれます。

至近距離を見ていると、確実にハンドリングが付いて来ません。

 

同じように、トレードの次のステージを見ることで、

トレード成績も向上し、資産が加速度的に殖える可能性が高まるはずです。

 

散々トレードをこき下ろしてしまいましたが……(汗) 

「トレード」という手段、そして相場は、

資本家、投資家として社会に好影響を生み出す前段階として、

非常にありがたい存在です。

 

新規参入される方々には、

「相場とトレード」という存在と手段に感謝し、

大きな視野でトレードをしてほしいと思います。

 

 

 


 

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

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トレーダー卒業のための、一助になると幸いです。