規律心の育み方

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投資において大事な要素は、

規律心だと言います。

 

簡単に言えば、

相場動向や損益に心を囚われず、

淡々と自身のトレードを行う、

一貫した姿勢が必要ということです。

 

 

勝とうが敗けようが、

スタンスは変わりません。

 

期待値に対して、

一貫した姿勢を取り続ける人が勝ちます。

期待値を見ていればエントリーそのものが、

潜在的にプラスを積み上げていることになるので、

ブレがなくなります。

 

しかし大半の人が、

そこに辿り着く前に脱落します。

期待値プラスの手法を見つけられないだけでなく、

規律心に欠けるため

何をやっても一貫性が生まれません。

 

そこで問題は、

相場で規律心を育むことは、

果たして可能なのかということです。

 

少なくとも、

常人にはかなり困難な課題であると、

ぼくは考えています。

 

では、どうすればいいのか?

 

答えはカンタンで、

その方法を「日常」から見出すことです。

 

普段の買い物、掃除洗濯、クルマの運転、会話、睡眠……

 

それら殆どは、

無意識的に行なっているかも知れません。

ここに意識を向けてみます。

 

普段の買い物であれば、

それを投資として捉えてみます。

何となく買っていたお皿やコップ、

そこに学びはあるのか?

生活に彩りを添えてくれるのか?

その彩りは、自分の想い描く理想の光景なのか?

これは、本当に自分にとって「最高」の選択なのか?

 

たったこれだけの問いで、

お金の遣い方に変化が生まれます。

「無駄遣い」や「節約」と言った思考から、

次元ごと変化します。

投資と捉えることで、必然的に無駄遣いはなくなり、

節約と言う概念も消え去ります。

 

掃除・片付けを徹底し習慣づければ、

清潔な部屋が維持され、

バクテリアの繁殖が抑えられ、

清浄な空気の循環が生まれ、

思考は常にクリアになります。

 

事実、毎朝のベッドメイキングだけで、

幸福度が大幅に向上することも、

研究で証明されているそうです。

 

それと税理士さんに聞いた話ですが、

儲かっていない会社はまず例外なく散らかっているそうです。

人は人生のうちのかなりの時間を、

「探し物」に割り当てるとも言います。

当然それは非生産的な時間なので、

手にするお金はそのぶん目減りします。

 

スプレッド負けのようなものです。

微小なものだからと無視していると、

気づけばそれに食われているのです。

 

微小なほつれの「影響力」を体感すれば、

そのほつれを修正することがクセづきます。

  

例はこれくらいにしておいて、

生活上の無意識的な行動に、

こうして意識的に焦点をあててみます。

 

判断基準は、理想の自分の姿に適う行動か否かです。

ただし「徹底的に」です。

やったりやらなかったりでは、

全く意味がありません。

この繰り返しが、規律心を育みます。

しばらく経てば、以前の自分に違和感を覚えます。

 

もう、後戻りする気は起きないはずです。

日常の習慣の変化が、一挙手一投足に変化を与えます。

 

それは長期で見た時に、

決定的な変化をもたらします。

 

長期的に期待される効果に、

眼を向けることがクセづきます。

相場でも仕事でもなんでも、

この姿勢は一貫して現れます。

 

 

だから最も疎かにしてはならないもの、

それが日常です。

 

相場で運良くお金を手にすることもできます。

結局のところ、運の要素は非常に大きいためです。

ですが、運だけで手にしたお金は必ず失います。

必然的に、です。

 

相場で勝ち続ける人には、

「必然性」が宿っています。

敗け続ける人にも、

「必然性」が宿っています。

 

 

勝てない「状態」のまま、

行動経済学の知識を蓄えたり、

テクニカル分析を試行錯誤していても、

近道をしようとして、逆に遠回りをしています。

ならば日常に眼を向けた方が早いはずです。

 

「日常」が素晴らしいのは、

規律心を頭で理解するのではなく、

身体で知ることが出来るためです。

 

しかもほぼ無料で、

規律心を育むことが出来ます。

 

あるデザイナーが、

「優れたデザイナーは、優れた生活者」

と語っていました。

トレードも、同じではないでしょうか。

 

だからまずは、

何より日常から始めるべきだと、

ぼくは考えています。